Biography


松岡 麻衣子(ヴァイオリン)

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業、同大学研究科修了。

在学中より近現代作品の演奏に積極的に取り組み、2008年にはフランクフルトのインターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミーに留学、現代音楽を中心とした室内楽演奏の研鑽を積む。

 

在独中は、アンサンブル・インターフェース、アンサンブル・リネア、トリオ・シュトイアーマンを中心に、アンサンブル・モデルン、アンサンブル・レゾナンツ等、複数のアンサンブル及び室内オーケストラで演奏する。

これまでにダルムシュタット夏期現代音楽週間、ウルトラシャール音楽祭(ベルリン)、CDMC(マドリッド)、Klangwerktage(ハンブルク)、Impulsフェスティヴァル(グラーツ)、Quantensprünge ZKM (カールスルーエ)、ロワイヨモン財団(フランス)、ACMF(ソウル)、International New Music Week (ブカレスト), リンカーンセンター(ニューヨーク)、June in Buffalo音楽祭(バッファロー)、カイロ・オペラハウス(エジプト)等、世界各地の音楽祭やコンサートホールに招聘、演奏活動をおこなう。

  

2012年にはトリオ・シュトイアーマンとして、仏Hortusレーベルより『Un long Voyage ピエール・ヴィスメール作品集』 をリリース。

2013年に帰国、「秋吉台の夏」現代音楽セミナー&フェスティバルに招待演奏家として参加。

2014年、第11回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅺ」第2位受賞。

2016年、トリオ・シュトイアーマンによる2枚目のCDが発売される。

Phidias Trio Tokyogreen room playersとしても活動を行う。現在、成徳短期大学非常勤講師。

 

ヴァイオリンを江藤俊哉、江藤アンジェラ、小林健次、ジャグディッシュ・ミストリーの各氏に、桐朋学園大学在学中は室内楽を苅田雅治、藤満健、小澤英世の各氏に師事する。トリオ・シュトイアーマンでは、ミゲル・ダ・シルヴァ(イザイ弦楽四重奏団)や北浜玲子(ラヴェル弦楽四重奏団)の各氏の教えを受けるほか、トリオ・ディ・パルマ、マティアス・バイヤー・カルツホイやクリストフ・ヘンシェル各氏(ヘンシェル弦楽四重奏団)のマスタークラスに参加する。

 

同時代の作曲家との協働作業では、作曲家の意図を汲み取り、書かれた楽譜を生きた音楽として最大限に再現することを大切にしている。また、その経験を生かし、クラシックのレパートリーにおいても、楽譜の背後にあるものを探求し、歴史的な解釈を踏まえた上で、作品に新しい息吹を与えられるような演奏を目標としている。